差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市の吉本歯科医院

香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。今日は「差し歯のトラブル」について実際にご来院される多くのケースをご紹介します。過去に差し歯治療を受けた歯がある日突然、歯の根っこが割れたり折れたりしてしまい 違和感を感じて歯科を受診した時には「歯を抜かないといけない」という診断を受け ビックリされるというケースです。このケースは決して少なくはありません。差し歯のよくあるトラブルについてお話します。

差し歯

そもそも「差し歯」とは?

差し歯とはご自身の歯根を土台に被せ物を入れる治療法のことです。ご自身の歯の根っこがちゃんと残っている場合には差し歯の治療をすることができます。インプラントと混同される方が多いのですが、インプラントは歯がない状態のところに人口の歯根を埋め込む治療です。歯を抜かないといけないと診断を受けている方や、歯そのものがない状態では差し歯はできません。

差し歯の構造

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

この図のようにご自身の歯の根っこに土台を入れて、その上に最終的な被せ物が入ります。 この時の土台は種類がいろいろとあります。保険で使われている多くは金属の芯棒で、メタルコアと言います。

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

これが金属の芯棒です。こん芯棒の上に白い被せ物をしていることがあります。

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

差し歯とインプラントの違い

インプラントは人工的に歯根(歯の根っこ)を作る方法とイメージして下さいね。インプラントと差し歯の違いは歯根があるかどうかです。歯の根っこを失われた方に歯の根の代わりに骨の中にネジのようなものを入れるのがインプラントと言います。

差し歯がダメになる大きな原因は?

差し歯の土台が破折(歯根破折)

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

40代~50代にかけて非常に多くなってくるのが過去に差し歯にした歯の根が折れたり割れたりして抜歯しなくてはいけなくなった、という事例です。歯根破折(しこんはせつ)と言います。歯根破折の問題は「ほぼ自覚症状がない」ということ。痛いといった症状がないため、割れてしまってはじめて気が付きます。患者さんご自身も定期的に歯科医院で歯石を取るなど、歯の清掃には非常に気をつけている方も多く、まさかご自分が抜歯になるだなんて!と驚かれます。

以前、美容整形に一億円を投じた「整形男子」として有名なアレンさんがブログで公表していた「前歯の深刻なトラブル」をご存じでしょうか?500万円かけた前歯の差し歯が大変なことになって放心状態ということを明かしていました。アレンさんと同じような大変な状態になってしまい吉本歯科医院に慌ててお越し下さる患者さんは非常に多いです。アレンさんはある日食事をした際、「バキッ!」という音とともに鈍い痛みがあり数日間は前歯でかめない状態が続いていたと言います。

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

痛みは数日後にはなくなったそうですが違和感が続いたため、現在滞在中の大阪にある歯科医院に足を運びました、その歯科医院でお口の中のレントゲン写真を撮影したところ、歯科医から「ジルコニアは硬いから割れないかわりに、逆に土台の自分の根本の歯に衝撃が来て、中で土台の歯が割れる事がある」と、歯の土台が割れている可能性があることを指摘されたそうです。この事態にアレンさんは「かなり深刻です」とコメント。その理由について、「ブリッジに前歯をしてて真ん中が1本欠損しててそれを、両隣の歯が支えてる。その両隣の土台の歯が中でボロボロに割れてるとしたら、歯が3本ない事と一緒で、支えが無くなる」と説明しており、「って事は、ブリッジ自体が難しくなる上に、入れていたジルコニアも、支えがないから再度入れられない事になるし、土台となる根本がなかったら、もはやジルコニアすら被せられない」と最悪の事態を想定していました。アレンさんのように前歯にジルコニアという硬い素材の歯を入れた方で土台そのものが割れてしまったというケースは実は非常に多いのです。土台そのものが割れてしまったとなると白い歯を被せることもできません。

差し歯が折れ歯を抜かないといけないと言われた方|高松市のインプラント治療の吉本歯科医院

ジルコニアという真っ白な歯を被せているその土台となる支えの自分の歯は実は↑上の写真のような感じです。

差し歯で白い歯にする時に重要なことは?

前歯を白い歯にやり変える場合、ジルコニアという硬い素材を選択される時には、必ず知っておくべきことがあります。ジルコニアという素材は非常に硬いです。硬いので割れません。硬いからジルコニア(被せる人工の歯)は割れないかわりに土台となっているご自身の根っこの歯に強い衝撃がかかります。その衝撃により、歯の中にある土台であるご自身の歯が割れてしまうのです。かみあう力のバランスによりその衝撃が必ず弱い部分にやってくるのです。どんなに白い歯にお金をかけても土台となる歯が割れてしまったらその後はもう「抜歯」しか、ありません。土台がない歯には白い歯を被せることもできません。見た目だけその時その場だけ良ければいいと治療してしまうと大変なことになってしまいます。

歯の治療で最も重要なことはかみあわせです。過去に差し歯をされている方は歯根破折に対する予防を早急に行ってください。歯根破折は割れてしまってからでは、もう手遅れです。インプラント治療において重要なことは噛み合わせです。その時だけが成功したとしても5年後後にダメになるような設計や材質を使っている場合は大変危険です。

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