上顎洞底上術(サイナスリフト)
骨が少なくても「サイナスリフト」という術式でインプラントを行うことができます。上顎歯槽骨が薄く、上顎洞が低い位置にある場合、上顎洞低を押し上げて骨を填入し、歯槽骨幅を確保します。
下記の写真をご覧ください(骨のない状態)。
骨がないため、骨が吸収し薄くなった状態がわかります。
サイナスリフト術により骨が増えた状態(ピンクの部分が骨が増えた状態)です。
患者さまの顎の骨の模型です。
患者さまの顎の骨の模型を円形に削ります。実際には骨に穴を開けていきます。骨と上顎洞(サイナス)の間には「シュナイダー膜」という膜があり、それを破らないように細心の注意を払いながら削っていきます。
当院では、5ミリの骨があれば埋入可能なインプラント体も採用していますので、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)を行う必要頻度は他のインプラント治療を行う歯科医院よりは少ないかもしれません。 当院において通常のインプラント手術は1時間以内で簡単に終了します。横を向いて埋まっている親知らずを抜くより簡単な手術です。しかし極端に骨量が少なく、皮質骨しかないような場合や5ミリの骨があっても骨質が柔らかい場合や、歯軋りやくいしばりがある場合はソケットリフトも成功しませんので、 香川県立中央病院や香川大学医学部附属病院の歯科口腔外科といった総合病院の歯科口腔外科にてサイナスリフト(上顎洞底挙上術)を行って頂きます。
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