ブリッジが治療後外れて再治療

4本のブリッジ治療をインプラント治療にしたいとご相談の患者様のお話です。4年前に上の右側4,5,6,7番目の歯にブリッジ治療を受けられていました。しかし4年が過ぎた頃からブリッジがグラグラとしはじめ再度ブリッジ治療をやりかえられたそうです。しかし半年後また同じようにグラグラとブリッジが同様し始めました。今後はさらにブリッジを長く繋げてブリッジの再治療をすすめられているとのことで吉本歯科医院にご相談にお越しになられました。「前よりさらに長く繋げるブリッジをしてしまうとこのままどんどん歯がなくなりそのうち噛めなくなるのではないか?」とご不安になり慌ててご相談にお越し下さいました。歯を失った時、多くの方はまずはブリッジ治療を選択されます。歯科医師もブリッジ治療をおすすめすることが多いです。しかしブリッジ治療を受けた後その後何が起こるのか?ブリッジ治療の落とし穴については知らされていない方がほとんどです。数年はいいのですが数年後に必ずこう思います。「こんなことになるなら最初から教えてくれていたらよかったに・・・」。そんなことにならないように吉本歯科医院ではブリッジ治療を受けられる方や歯を失った際に歯を補う治療法を選択される時にブリッジ治療とはこういうものだということをメリットデメリットを含めお伝えしています。

ブリッジ治療が数年で噛めなくなる理由

歯を失った部分に「入れ歯とブリッジとどちらがいいんですか?」と先生にご相談されるとほとんどの先生は「ブリッジですね」とおっしゃられます。その理由は入れ歯よりも
ブリッジの方が噛んでも痛みを感じなく噛むことができるからです。入れ歯のように自分で装置を外したり毎回装置を洗浄しなくてもいいから、です。脱着式の入れ歯を使うという精神的老化を認めなくてすむから、です。

ブリッジとはいったいどういうものなのか?ブリッジとはその名の通り「橋」という意味です。歯がなくなったところの両隣の歯を支えにして橋渡しをすることを意味します。

ブリッジにすると噛んだ時、歯茎にはそれほど力が伝わりません。入れ歯は噛むたびに、ギュウギュウと歯茎に力が伝わっていきます。だからブリッジは噛む時に痛みを感じにくいのです。ブリッジは両隣の歯を大きく削り(健康な歯を削ります)ひっかけを作ります。両隣の歯にひっかけている状態のものがブリッジです。

ブリッジは鉄棒に子供がぶら下がったようなイメージです。両方の支えの2本の棒にぶら下がっているという状態ですね。

これを口の中とお考え下さい。噛みます。噛んだ時に、力はどこにかかりますか?力が最もかかっているのは両隣の歯です。

削られたあなた自身の健康な歯にもっとも負担がかかっているのです。ブリッジの大きなデメリットは両隣の削って支えにしている健康な歯に大きな負担がかかってしまうということです。本来の何倍もの大きな負担がかかってしまうということです。しかし両隣のご自身の歯で噛む力を受けているわけですので歯茎そのものにはあまり力がかかっていません。比較的大きな力がかかってはいても「痛い!」というところまで感じないのです。

そこが大きな落とし穴でもあります。またブリッジは入れ歯のように取り外しを行わないため見た目は自分自身の歯と同じです。ですので違和感を感じません。そういった意味で安易に歯を抜いた後にブリッジを選択される方は非常に多いです。しかしそのブリッジにも限界がやってきます。グラグラしはじめたり痛みがではじめた時にはもう手遅れである場合が多いのです。手遅れとはブリッジを支えていたご自身の歯(削られた健康な歯)がダメになっていくのです。

歯の根っこを支える骨が溶けてしまったり歯の根っこが割れていたり欠けていたりといった状態になっているケースが非常に多いのです。ブリッジがグラグラして噛めなくなったんです。ブリッジが外れそうで噛むと痛いんです。というご相談でお見えになった場合その多くはブリッジを支えていたご自身の歯の根っこが折れていたりダメになっている場合がほとんどです。そうなった場合にはもういよいよ歯を抜いてしまわなくてはいけないということになります。ブリッジをすると隣の健康だったご自身の歯が揺さぶられ根っこごとダメになってしまうということなのです。そのことを多くの方がご存じありません。

ブリッジ部分がグラグラになって噛めない状態にまでなってしまうとその次には歯を抜いて入れ歯という選択になります。

もしくはインプラントという選択ですがブリッジにより長年異常なまでの噛む力により骨が溶かされてきた方は歯を支える骨が大きく溶けてなくなっていることがあります。
そうなるとインプラントをするにも骨がない骨が少なすぎてインプラントができないという状態になってしまいます。もちろん骨を作る技術により手術は可能ですが、期間と費用がさらにかかってしまうということになってしまいます。歯を抜かないといけないと診断された時見た目も違和感がなくちゃんと噛めますよということでブリッジを選択される方が多いです。

ブリッジがお口の中に入った後「さあ、これで噛めるぞ」「さあ、これで普通の食事ができるぞ」と今までのご自分の歯があった時と同じようなお食事の仕方お食事の内容をされていると大変なことになってしまいます。そもそもブリッジには自分の歯と同じように噛める能力(性能)は、ありません。ブリッジ=橋渡しなんです。5本の歯をつないでブリッジにしているということは通常5人で支えなくてはいけないところをたったの3人で荷物を支え続けるということです。しかも奥歯にかかる力が前歯の何十倍もの力になるのです。

道具の使い方

ブリッジを選択される場合には今まで通りの噛む力で食事はできないということを知っておかれて下さい。ブリッジも入れ歯もただの噛むための道具です。道具ですので使い方があります。ブリッジの使い方ブリッジの限界入れ歯の使い方入れ歯の限界インプラントの使い方インプラントの限界残されたご自身の歯の使い方残されたご自身の歯の限界それぞれの道具でできることとできないことが必ずあるのです。それを「え?高額な自由診療で口に入れてもらったんだから今まで通り噛んでいいんでしょ?」と噛んでいるとあっという間にブリッジも故障します。ブリッジが壊れるだけならいいですがご自身の歯まで一緒にダメにしていくのです。

まとめ

ブリッジ治療を受けられており数年でグラグラしはじめブリッジ治療の再治療をお考えの方はまずはご相談下さい。私の歯は今いったいどんな状態になっていて私の歯はどのような治療を受け治療を受けた後は、どんな状態になるのか?こういうことがしっかりわかっていれば人はそこまで不安にはなりません。もし、このようなことで今、お悩みであれば
お気軽に無料メール相談にお送り下さい。原因を知る、ことで不安が消えることも、あるのです。

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