香川県高松市のインプラント治療ができる歯医者をお探しなら、吉本歯科医院へ。骨が薄い方、骨がないと言われた方のインプラント

インプラントが向かない人というのはいますが、喫煙者というのもその中に入るのをご存知ですか?タバコが体に良くないことは誰もが知っていることだと思います。タバコの害としてよく知られているのはやはり肺がんですね。そして実はあまり知られていませんが、タバコはお口の中にも様々な悪影響を与えており、お口の健康を損なっています。このことがインプラントをした場合にも関係してくるのですが、一体具体的にタバコの何がお口の健康を損ねてしまうのか、またタバコがなぜインプラントにも悪影響を与えるのか、について詳しく見ていきましょう。

喫煙者のインプラント失敗率は4倍高くなる

喫煙者でもインプラントを埋めることは可能です。ですが喫煙者、特にヘビースモーカーではインプラントを埋めても早期にダメになりやすいことが明らかになっています。ヘビースモーカーでなくても、タバコを吸っている限り、インプラントを行う上では不利になると言って良いでしょう。実際に、喫煙者のインプラントの失敗率はタバコを吸わない人に比べて4倍ほど高くなると言われています。そのため、喫煙者はインプラントを勧められなかったり、中には治療を断られてしまうこともあるのです。

なぜ喫煙はインプラントに良くないのか

なぜ喫煙するとインプラントに良くないのでしょうか。それには次のような理由があります。

理由1.インプラントが骨とくっつかない危険性がある

インプラントがきちんと機能するためには、当然インプラントと骨が結合してくれなければなりません。インプラントが骨と結合するためには、十分な酸素と栄養が必要なのですが、喫煙すると、タバコの中のニコチンが血管を収縮させ、血流が悪くなります。またタバコから放出される一酸化炭素は血液が酸素を運ぶ働きを妨げます。そうすると、本来運ばれるべき血液中の酸素や栄養が骨や歯周組織に運ばれなくなるため、インプラントと骨がうまくくっつきにくくなるのです。

理由2.インプラント手術後の治りが悪い

タバコは傷口の治りを悪くしてしまいます。もしインプラント手術後に喫煙してしまうと、ニコチンの血管収縮作用で体が酸欠・栄養不足状態になり、一酸化炭素が組織への酸素供給を妨げ、さらにはニコチンが免疫低下作用、傷を治す細胞(線維芽細胞)の働きを抑制させるため、手術後に傷口がなかなか治りにくくなるのです。そのため、喫煙する人は、骨移植などの手術が必要なケースではうまくいかないため、通常行われることはありません。

理由3.インプラント周囲炎になる危険性が高い

タバコを吸うと、自律神経が興奮状態となり、唾液の分泌が低下します。唾液の分泌が減ると、自浄作用が落ちてしまうので、細菌感染を起こしやすくなります。また、唾液が減ることでその中に含まれる免疫細胞も少なくなり、免疫力が低下しやすくなることも細菌感染を助長することにつながります。このようなことがインプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」を起こす原因となっていきます。もしも一旦インプラントが骨に結合したとしても、その後に油断して喫煙してしまうと、インプラント周囲炎にかかってしまう可能性が高いため、油断は禁物です。

天然歯の歯周病とインプラントの歯周病は原因となる細菌も同じで、症状が似ています。喫煙は天然歯においても歯周病を悪化させるリスクファクターですが、インプラント周囲炎の場合はその10〜20倍の速度で進行すると言われているのと、通常の歯周病より症状に気がつきにくいため、手遅れになりやすく、特に注意が必要となります。

インプラントを考えるならずっと禁煙するのがベスト

日本人の歯を失う原因で最も多いのが歯周病、その次が虫歯です。日本国民の成人の8割は歯周病になっていると言われていますし、喫煙は歯周病を発症、悪化させる大きなリスクファクターとして知られています。実際に、タバコを吸う人の歯周病は非常に進行しやすく、重症化しやすいものです。それはインプラントの場合にもそのままそっくり当てはまると言っていいでしょう。1日に10本タバコを吸う人は全く吸わない人に比べて5.4倍も歯周病にかかりやすいことがわかっています。しかしインプラントは骨や周囲の組織との結合状態が天然歯のそれと違うことや、血液供給も天然歯よりも少ないこと、噛み合わせのダメージをもろに受けやすいことから、感染・骨の吸収に対して天然歯よりも弱く、よりシビアだと言えます。吉本歯科医院でも多くの患者さんのインプラントの経過を見ている中で、喫煙している人は、やはりなんらかのトラブルが起こりやすい傾向があると見ています。喫煙している人でインプラントを考えている人は、せっかくですから、この機会に禁煙を考えられることをお勧めします。そのことがインプラントを長持ちさせることにつながり、体の健康にもつながっていくのですから。