歯科コラム

オールオン4は歯を全て失った方や、骨が大幅に痩せてしまった方のような、従来だと「インプラントは無理」と言われていたケースでも、インプラント治療を可能とする新しい治療法です。総入れ歯にしたくない方や、入れ歯がどうしても合わない方にとっては大変画期的とも言えるオールオン4ですが、良い点ばかりの魔法の治療法ではありません。オールオン4を選択する前に、オールオン4のメリットだけでなく、デメリットのことも知っておくことが、オールオン4を快適な状態で長持ちさせることにつながります。

オールオン4は具体的にどんな装置?

オールオン4は具体的にどんな装置?

オールオン4と言ってすぐにイメージがわかない人の方が多いでしょう。オールオン4は歯を失った顎の骨に片顎(上または下)に最少本数4本(〜6本)のインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に全ての歯が繋がったブリッジ状の人工歯を固定する、という構造になっています。オールオン4のブリッジ状の人工歯には、通常天然歯に入れるブリッジとは違い、ピンク色の歯茎の部分が付いていて、一見入れ歯のようにも見えます。しかしこれは、歯を失ってから骨や歯茎が痩せて失われた分を補うことで、歯が長くなりすぎて不自然になるのを防ぎ、唇のハリを取り戻してより自然に若々しく見せる役割を果たしています。人工歯はインプラントとしっかりと固定されますので、総入れ歯のように、噛んだり話したりする際にずれるということがなく、また、歯茎を広く覆うことがないので、違和感や吐き気に悩まされることもありません。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットとしては次のようなことが挙げられます。

■骨が少なくてもできる

オールオン4は骨が十分にある場所にインプラントを埋め込むため、「骨が少なくてインプラントができない」と言われたことのある人でもできる可能性が高くなります。

■体に対する負担、費用の負担が少ない

オールオン4は少ない本数のインプラントで人工歯を支えることができるので、手術によってかかる体への負担や費用の負担が大幅に少なくなります。

■手術をした日に仮歯を入れられる

オールオン4では、インプラントを埋め込んだその日のうちに仮の歯を入れることが可能です。そのため、かつてのように、インプラントをした後にしばらく歯がなくて困る、という心配がありません。

■取り外す煩わしさがない

オールオン4はインプラントに人工歯がしっかりと固定されるため、入れ歯のようにいちいち外して磨く煩わしさがありません。

■しっかりとした噛み心地が得られる

オールオン4は歯茎の上に乗っかっている入れ歯とは違い、骨に埋め込んだインプラントによって人工歯が固定されていますので、固いものもしっかりと噛めますし、噛み心地も自然に近いものとなります。

■見た目が若々しくなる

オールオン4では人工歯の形状が口のハリを回復させてくれます。そして、しっかりと噛めることから、口周囲の筋肉がよく働くようになり、口周りが若々しくなります。

■手術のリスクが少ない

オールオン4では、大事な血管や神経を避けてインプラント手術を行うことができるので、血管や神経損傷のような事故のリスクがとても低いと言えます。

■骨が痩せるのを防ぐことができる

オールオン4は埋め込まれたインプラントがしっかりと噛んだ感覚を骨に伝えるため、骨が痩せるのを防いでくれます。

■違和感が少ない

オールオン4は入れ歯のように歯茎を大きく覆うことがありませんので、吐き気を感じたり食べかすが内側に挟まって痛みを感じたりということがありません。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットとしては次のようなものが挙げられます。

■歯が残っているとできない

オールオン4は総入れ歯に代わる治療です。そのため、健康な歯が1本でも残っている場合にはできません。オールオン4が可能になるのは、歯が全くない人、もしくは残っていても全部ボロボロかグラグラで抜かなければならない状態の場合です。

■どこの歯科医院でも受けられるわけではない

インプラント自体、どこの歯科医院でも受けられるわけではありません。オールオン4はさらに特殊で高度な技術を必要とするため、高度な知識と熟練した技術を備えた歯科医師の元でなければ受けられません。

■お手入れがしっかりとできない人には向かない

オールオン4は、インプラントを顎の骨という生体に埋め込むインプラントの一種ですので、毎日しっかりとインプラント周囲を清掃できる人でなければ、インプラント周囲が炎症を起こして抜け落ちてしまうことがあります。そのため、毎日の自宅でのケア、そして歯科医院での定期的なクリーニングを受けられる人でなければ適しているとは言えません。

■骨や体の状態次第でできないこともある

オールオン4のインプラントは、骨があまり残っていない方でも可能になることが多いですが、あまりにも骨の状態が悪かったり、重い全身疾患を持っている方にはできない場合があります。

オールオン4を考えている方は、デメリットのことよく考慮に入れて治療を受けるかどうか決めることをおすすめします。

■ 歯科コラム バックナンバー一覧

吉岡歯科医院オフィシャルサイト

吉岡院長の治療説明や最新歯科治療について紹介しています!