- 1. 固定式入れ歯はどういうもの?
- 2. 入れ歯セルフチェック
- 3. 合っていない入れ歯からくるダメージ
- 3.1. 入れ歯が合わなくなる原因
- 3.2. どうして針金で残っている歯に引っ掛けている入れ歯では噛めないのか?
- 3.3. 咬めるためには上下相方が固定されている必要がある
- 3.4. 柱の本数によって強度が変わる
- 3.5. 上の歯は上顎と一体構造
- 3.6. 何回作り直しても入れ歯が合わなくなる原因
- 3.7. 歯も土台が大事
- 4. 上下の総入れ歯の方が噛みにくい理由
- 4.1. 噛み切りにくい
- 4.2. 一番弱いところが壊れる
- 5. インプラント固定式入れ歯はある程度の力で固定されるもの
- 5.1. 片方を硬くすることで強さを発揮する
- 5.2. 上側の歯と下側の歯は構造が違う
- 6. 安定した入れ歯を作るには下顎を安定させるのが鍵となる
ベタベタくっつく入れ歯安定剤で食べ物の味が悪くなる。入れ歯がずれやすく食べにくい。入れ歯が痛くて食べられない。話している時、入れ歯が外れてくるのが気になる。入れ歯が当たって痛いの頻繁に歯医者に通院しなくてはいけない。このような症状でお悩みの方はとても多いです。日本では65歳以上の約30パーセントが総入れ歯を使用していると言われています。噛んでも痛みにくい入れ歯、噛んでも沈みにくい入れ歯、食事中にズレにくい入れ歯、人前で外れない入れな歯、こんな悩みに最適なのが固定式総入れ歯(インプラント入れ歯)です。厳密にはインプラントに固定ができる脱着式入れ歯です。では、通常の完全固定式インプラントとインプラントに固定ができる脱着式入れ歯の違いは何でしょうか?どんなことができてどんなことができないのか?まずは「できること、できないこと」そこを知って頂くことが大事です。
固定式入れ歯はどういうもの?
入れ歯セルフチェック
✅入れ歯を使用している
✅入れ歯安定剤を毎日使用している
✅食事中に入れ歯がズレてしまう
✅人としゃべっている時に入れ歯が外れる
✅入れ歯を入れていると口の中が痛くなる
✅入れ歯を入れ始めて口元が急に老け顔になってきた気がする
合っていない入れ歯からくるダメージ
アゴの骨が歯があることで刺激を受け健康を維持しています。歯が抜けてなくなってしまうと歯を支える必要のないアゴの骨は時間が経つにつれて痩せてきます。顎の骨が薄くなている、顎の骨が少ない、顎の骨が溶けているという診断を受ける方は長年合わない入れ歯を使い続けている方にとても多いです。骨が溶けている人のインプラント
入れ歯が合わなくなる原因
どうして針金で残っている歯に引っ掛けている入れ歯では噛めないのか?
まずどうして入れ歯が噛めないのか?入れ歯はあなたご自身の歯と一体何が違うのか?本来のあるべきご自身の歯とはどういう構造になっているのか?違いを分かっていただくと、一体なぜ入れ歯でうまく噛めないのかということが分かってくると思われます。噛む、すり潰す、これは、物を粉砕するということです。お食事の際に食べ物が口に入ってきます。あなたは歯で噛んで細かく粉砕します。そして飲み込んでいます。「よく噛んで食べなさい!飲み込んじゃだめ!」と言われるのは、噛まずに飲み込んでしまうと胃が荒れてしまうから、胃に負担をかけ過ぎてしまうからですよね。これはご自身の歯だからどうこうということではなく、すべてに共通します。ヒトという存在は肉食動物と草食動物の両方がもちえる機能の両方もちえる機能をもった存在なのです。
ご存知のように多くの動物が肉食動物もしくは草食動物なのです。
肉食動物の(1)カチカチ噛む(上下的な運動)
草食動物の(2)すり潰す(左右にスライディングさせる運動)
この(1)(2)両方によって行われています。
咬めるためには上下相方が固定されている必要がある
ですから、この両方が持てない場合には残念ながらうまくヒト本来の食機能を果たすことが出来ないのです。(1)(2)両方出来るようになるには上下相方が固定式の物が必要となります。自分の歯とは上下のアゴの骨に固定されたもの、なのです。取り外したりせずしっかりとこのように顎の骨に固定されていますよね?既にもう歯がない場合には上顎、下顎に入れ歯ではなくインプラントを埋め込み、被せ物により人工歯を再建する、ということです。
しかし それではさすがに費用がかかってしまいすぎて治療は難しいと思われる。外科治療による時間や傷口が大きくなって肉体的に年齢的に治療は難しいと思われる。
また、治療の期間がかってしまう、というお悩みの方は多いのです。
そこまではいかないけれども、総入れ歯よりも安定して噛めるものは出来ないのか?という方にこのインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)をお勧めいたします。まず、このインプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは上側でも下側でも両方できるものではあります。
しかし、現実的に上側の場合には固定式インプラントとほぼ変わらない費用が発生いたします。費用対効果ということを考えるのならば、原則的には下側に付けるものだと思って下さい。固定式のインプラントでは歯肉(歯茎)は一部しか回復できません。歯肉(歯茎)を回復させるため、もしくは十分な清掃ができなくなった時のリフォームとしては上顎にも優れています。
柱の本数によって強度が変わる
それでは、普通の一戸建ての民家を建てると思って下さい。太くて長い柱が4本入れば安定的な家ができます。
しかし、広い平屋の大きい家をもし建てようと思ったならばどうでしょうか?柱が4本ではちょっと物足りない、柱同士を繋ぐ梁も長くならざるを得ませんから強度的にも難しくなります。
ですから柱と柱の間にもう1本柱を、さらに間隔が広ければその間にもう1本柱を、というふうに梁がたわまないように柱の本数を多くします。梁を太くします。つまり強い力を支える、広い範囲の力を強く支えるということにおいては柱の本数はある程度多いほうが有利なのです。
上の歯は上顎と一体構造
そして、次にすり潰す、スライドさせる、という噛み方をするには前後左右に下あごが頭に対して相対的に動きますから、前後左右に擦り合わせるように動きます。上の歯は上顎と頭と骨で一体構造ですから相対的に動かないのです。
なので隣り合う歯の高さが同じでなければ、うまく上下で擦り合わすことが出来ないのです。前歯と奥歯の高さに大きな段差があったのではうまく擦り合わせることが出来ないのです。無理やり擦りあわそうとするから破壊されてしまうのです。もしあなたが今、上の入れ歯で困っている。下の入れ歯で困っていると思われていたとしても歯は上と下で噛んでいますので上と下、例えば上がたわんでいるならば下はそのたわみに合わせた形にしなければカチンと噛み合うことはできません。
何回作り直しても入れ歯が合わなくなる原因
擦り合わそうとした時に引っかかってたわんでしまうわけです。壊れてしまうのです。一ヶ所に力が集中してしまうのです。でこぼこしているわけです。壁にぶつかるように引っかかってしまうのです。その時点で回転力がかかってしまい入れ歯が落ちてくるのです。外れてしまうのです。歯茎を傷付けてしまうのです。痛いのです。噛めないのです。基準となる面が水平でないとまっすぐなものは立たないんですね。
仮に上の入れ歯が今困っている。下の入れ歯が困っているとはいっても、結局上の入れ歯と下の入れ歯の両方を触らないと本来の顎の動きを回復できないのです。両方を触るということが実は必要なのです。
歯も土台が大事
例えば家を建てる時にはまず更地にして整地しますよね。まずは更地にして整地にして傾きや凸凹を平らにします。地面を水平にして地盤が硬く固まって土地改良地盤改良を行ってから、基礎を建てますよね?
坂道に傾いたままの状態、凸凹してガタガタのままの状態、地盤が柔らかく固まっていない状態では家は長期的に安定しませんよね?後から崩れてしまいます。ビルやマンションでも長い柱が硬い地層まで到達できていなければ、後から崩れてしまいます。まずは水平的な硬い地面という平面を造り、その上に基礎を造り、垂直な柱を立てて家を建てます。
家を建てる時と同じように口の中も基準となる面がないと真っ直ぐなものは立たないのです。傾いている柱は簡単に倒れてしまいます。
上下の総入れ歯の方が噛みにくい理由
上下が総入れ歯の方の場合どうして噛みにくいのか?どうして噛めないのか?水平なのに?どうしてすぐに入れ歯が落ちてくるのか?種々の問題があります。
噛み切りにくい
かまぼこやたくあんは意外かもしれませんが、噛めます。 例えばナスの煮た物、噛めますでしょうか?肉厚の柔らかい部分は噛めるかもしれない。しかしナスの皮はどうでしょう?皮になったとたんズルッと入れ歯が滑って安定を失い噛めなくなります。これは歯茎の上に乗っかっているだけの入れ歯(義歯)ですから入れ歯がナスの皮よりも先に
動くわけです。動くものを動くもの同士で物を粉砕しようとしているからです。例えば何かをつまむつかむと考えて下さい。指でつまむのは簡単ですよね。では分厚い手袋、例えばスキーの時につけるような分厚い手袋、柔らかいフワフワした手袋です。それで物を軽く掴んでみたらどうでしょうか?力加減はうまく入りますでしょうか?手袋自体がひしゃげて引っ込んでしまうかもしれません。
一番弱いところが壊れる
実は入れ歯が歯茎の上に乗っているということは、歯茎に力を加えれば歯茎も単なる肉の塊ですから、力が加われば変形してしまうのです。ひしゃげてしまうのです。動いてしまうのです。沈んでしまうのです。入れ歯は歯茎に乗っかっているだけの存在です。変形した肉の塊、歯茎の上にさらに動く入れ歯(義歯)が乗っかっているだけですので動くもの同士がただ二重三重に乗っているだけです。そこに物がはさまるのです。そして上から下から噛む力が加わるので動きやすいところは結局グニュッと動くのです。かたいお食事になればなるほど一番弱いところが壊れます。ある程度肉厚のものは押しつぶす力でもって噛み切れるかもしれませんが、ヌメッとしたところ、例えばナスの煮物の皮部分ですよね。噛み切ろうとしてもその噛み切る力の前に入れ歯装置と粘膜が動きます。そして入れ歯が落ちてきたりだとか、噛み切れなくなったりだとか、擦り切るということが出来ないのです。例えば紙を切るのであればハサミですよね。スパッと切れます。
紙を上から手のひらでいくら押しつぶしても紙ってなかなか切れませんよね。切れる力の差、より強い力が必要になってしまうのです。つまり動くものと動くもの同士で物を挟んでつぶす、両方が変形しますのでうまく粉砕することができないのです。例えば腰が曲がっている方に重宝されているスポンジのように柔らかいベッド、よく売れていますよね?
腰の曲がった形に合わせベッドのマットレスが変形してくれるのです。ですから体に力がかからずに痛みが出にくいんですね。すごくいいと思います。
しかしながらスポンジやトランポリンの上に寝転がっているような状態ですのでもし寝返りを打とうと起き上がろうと思った時に体が沈みこんでいきますからなかなか寝返りが打てないんですね。起き上がりにくいんですね。下がスポンジのようになっていますので動こうにも動けないんです。固い床のところでは簡単に動けます。
例えばいちごのショートケーキを想像して下さい。上に乗ったイチゴをポンと押してもイチゴは生クリームに埋もれていき沈みますから壊れません。イチゴはそのままの形です。しかし板の上に乗せたいちごはいかがでしょうか?真上から押さえつければ潰れます。横からだとチョンと指で押せばコロンと簡単に動きます。板を傾ければいちごはコロコロと転がっていきます。スポンジの上に乗っているイチゴはあまりその場から動きません。つまりいちご自体は何も変わらないのです。イチゴが乗っている環境がまな板のように固いのか、それともクッション性があったり、窪むようなものであったりすると動きにくい。潰れる潰れないという違いができるのです。そのようなことが起こってしまうのです。
両方が動くもの同士で押しつぶすので簡単に噛み切ることができないのです。
上下両方の歯茎が変形しますので、どういうふうに変形するか?というといろんなことが起こってしまうのです。常に一定方向に変形させるということができないのです。実は片方側が動かないものとなっただけで状況は大幅に改善されます。
インプラント固定式入れ歯はある程度の力で固定されるもの
インプラント固定式入れ歯(インプラントオーバーデンチャー)というのは、一体式の入れ歯が骨に若干の遊びがある状態でしっかりと固定されますので大きくは動かないのです。物が当たってからグニュッとずれる、グニュッと動く、ということがとても少ないのです。歯茎を傷付けにくいのです。
動かないものと動くものを使って粉砕をすると何が起こるのか。動くものがひしゃげてある程度のかたさになると、それ以上潰れにくくなりますから、そのあいだに挟まれた物は粉砕することが可能となります。
これが上下の入れ歯がユルユルで動きやすい状況で両方がユルユルだとまったく切れないわけです。つまり「噛めない」ということが起こります。変形したのは入れ歯ではなく、あなたご自身の歯茎と骨なんですね。両方がユルユルだとまったく切れないんです。逆に、両方が強くなるとスパッと切れます。ご自身の体でいうと歯茎の上に乗せるタイプの入れ歯だとご自分の肉(歯茎)や骨が変形してしまうのです。骨が溶けていってしまうのです。
片方を硬くすることで強さを発揮する
片方を固くすることによって、ある程度の力がかかった時にはもう一方はひしゃげてその弾力性を失います。片方が弾力性を失ったことによりもう片方が堅さを発揮することができます。それによって間に挟まれたものが粉砕可能となるのです。では上でも下でもいいんじゃないか?と思われるかもしれません。確かに何もない両方がグラグラよりはどちらか片方が固ければ粉砕可能です。しかしながら上と下ではまったく状況が違うのです。理由をお話します。
上側の歯と下側の歯は構造が違う
上側の歯は頭蓋骨と一体化している
上側の歯って実は動かないんです。
これは頭蓋骨の模型です。
上の歯というのは実は上顎と頭の骨が一体化しております。
頭蓋骨が傾いた時に一緒にその角度に合わせて動くことはあるのですが、上の歯単独が頭蓋骨からどこか別の方向へ動いてしまうということはないのです。
それに対して下顎というのは頭から筋肉でもって、下の歯は下顎と一体化した状態でぶら下がっているだけなんです。前にも後ろにも右にも左にも上下にも360度振り子のように自由に動くようになっている。写真左で下の手で支えているのが下の顎です。頭蓋骨の模型をご覧下さいね。写真で上の手で支えているのが一体化された上の歯と上顎と頭です。
緑のヒモは筋肉と思って下さい。下は筋肉でぶら下がっているだけ、です。ご覧のように上の歯は頭蓋骨にくっついている存在です。この上顎の頭蓋骨を逆さにひっくり返します。横から見るとこうです。
ひっくり返して下から見るとこうです。見えている歯は頭蓋骨にくっついている上の歯です。
取り外しの入れ歯(義歯)というのは真上から骨に対して、分厚い骨に対して真直ぐな方向からかかる力に対しては強いんですけれども、斜めからの横にずれる力に対して実は弱いんです。入れ歯が左右同時に噛むことしか出来ない理由です。上下入れ歯ではご自身の歯があったころのように右側だけで噛むや左側だけで噛むということが設計上不可能なのです。
それに対して逆に下顎は自由に動きますから下顎に合わせて上の方を頭ごと動かしていく。実は難しい。安定しません。
これと同じ状況が上と下が逆の場合では起こってしまいます。つまり動かない上に対して下顎が動いて突っ込んでくる。その時に下顎のほうに簡単に外れるような入れ歯(義歯)が入って入れば、簡単にずれちゃうんです。噛めないんです。つまり上と下、どちらかしか費用がかけられないのであれば、下が固定式になっている方が実はすごく噛みやすいんです。下にしっかりとしたものを回復させることが必要なのです。正しい使い方をすれば。上と下が動く場合は両方がずれます。よってうまく噛むということが出来ないのです。しかしながらやはり下側を固定式にしたとはいえ、無理な力がかかった時には外れるようにしておいた方が、柱が支える本数が少ない場合には有利です。本数が多ければ外れないようにしておいても問題はありませんが、本数が少ない場合、弱い場合には折れる可能性があります。ですので、無理な力がかかった時には外れるような設計にしておかなければ次の弱いところが壊れてしまいます。
値段を安くするということで言えば、柱の本数を減らせば簡単に安くできるんです。単純ですよね。マンションを建築する時と全く同じです。マンションの柱、太くて長くて何本か入っていれば、例えば四隅に太くて長い柱が4本ボンボンボンと入っていれば丈夫なビルが建ちます。1本抜いて本数を減らせば安くできるんですね。単純な簡単な話です。ただ、いずれ崩れます。崩れる時期が早まってしまいます。
次に面積の問題です。力がかかると思った時に、実は噛む力というのは女性でも100kg、男性では200kgもかかると言われています。「へえ、そんなに力が?私そんなに力がないわよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそのくらいの力がかかっております。今噛めていないから、力がかかっていないだけ、であり噛めるようになると、女性でも100キロ程度の力でみなさん噛んでいます。噛めるようになれば、筋肉がよみがえって本来の力が発揮されるようになっていくのです。噛めるようになったことを想定して設計しなくてはいけない筋肉においては年齢制限というのはありません。いくつになられたとしても筋肉は働かせれば強くなろうとします。年齢制限がないのです。今まで噛めてないから、噛んでいなかったから筋肉が衰えて退化しているだけなのです。噛めるようになった途端、その破壊的な力がかかってくるようになります。つまり女性でも『100kg近い力がかかるんだ』ということを想定して設計をしておかなければ大変なのです。長く安定して持つということはできないのです。ある一定の力がかかる時に例えば利き手でないほうの手の平を受けにして、利き手の力の強い、例えば人差し指でグッと押さえつけてみてください。手のひらはへこみ、沈み、強く押さえると痛いですよね。先程のような突き刺さるような痛みは少ないんじゃないでしょうか。どうしてでしょうか?それは力が分散されたからです。
上に取り外しの入れ歯(義歯)が入った時にもちろん小さいほうが違和感は少ないかもしれません。しかしながら小さい入れ歯というのは一ヶ所にかかる力はすごく大きいのです。ですから噛んだ時にすごく痛いのです。回転してしますのです。残っている歯に引っ掛けている場合には、釘抜きのように順番に引っ掛けていた歯をグラグラにして抜いていったはずです。大きい入れ歯はもちろん違和感としては大きいかもしれませんが、噛んだ時の痛みの軽減という意味合いでは実は痛みは少ないのです。
安定した入れ歯を作るには下顎を安定させるのが鍵となる
そして回転する時に、回転に対して防止する。反作用がかかりますから動きにくいという安定した入れ歯(義歯)になるのです。ですから上の入れ歯(義歯)の場合にはなるべく左右にわたって広く口蓋も埋めるような形態をお薦めします。小さい入れ歯を作れば作るほど痛くなるのです。噛んだ時に痛いのです。真ん中をくり抜くという馬蹄型の形態をすることもありますが、どうしても違和感が大きいという方の場合には、馬蹄型にし、そして後ろを真ん中で繋ぐということをするだけでも効果は強くなります。そこをくり抜くとUの字になりますので、入れ歯の変形が一気に起こりやすくなります。噛んだ時に痛い。落ちてきやすいということになってしまうのです。沈まない義歯ができれば痛みが起き難くなる、骨が溶けるスピードを遅らせることができるのです。これこそが、インプラント固定式総入れ歯なのです。土地改良でセメントやコンクリートを流し込む状況をご覧になれらたことはありませんでしょうか?大工さんがサラサラのセメントだけで基礎を作られていたでしょうか?サラサラの砂だけではなく、大きな石や小さな石を混ぜたり、鉄骨を混ぜたりしている光景をご覧になられたことはありませんでしょうか?つまり、骨の中に骨が簡単に崩れてしまわないように硬いもので補強されていれば、嘘のように沈みにくく痛みが軽くなります。嘘のようにズレにくく擦れなく安定した状態になります。骨が崩れていくのを遅らせることができます。これこそがインプラント固定入れ歯なのです。通常のように多くのインプラント体を必要としません。下の場合は、たった2本入っているだけで安定します。上だと最低でも4本は必要になります。予算的な問題や手術ということに抵抗があれば下だけそのような治療をすれば不思議と上の脱着式入れ歯の揺れが減ります。安定するのです。残念ながら上だけ固定にしても十分に安定しません。下側が大事なのです。下側を安定させるというのがキーとなります。もちろん予算が許すならば、上も同じようにすればさらに安定します。
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