インプラント治療が受けられる人、受けられない人|高松市のインプラント治療なら吉本歯科医院

インプラント治療は優れた治療法ですが、すべての方に適応というわけではありません。吉本歯科医院は、提携する「医科」との連携を図り患者様の全身疾患の有無を確認し、全身疾患がある患者様はかかりつけ医の診断書に従ってインプラント治療が受けられるかどうかを判断します。心臓病や糖尿病や免疫疾患を患っておられる場合には手術を行えない可能性も十分あります。また、インプラントは顎の骨に植え込むため土台となる顎の骨の量が十分にあるかどうかも重要なポイントになってきます。顎の骨の量は歯科用CTにより顎の骨の量(状態)を正しく見極め、インプラント治療が可能かどうかの判断をします。

インプラント治療は誰でも受けられるわけじゃない

インプラント治療は、むし歯や歯周病、あるいはケガや事故などで歯を失ってしまった部分にインプラント(人工歯根)を埋め込み、その上に人工の歯冠を取り付けることで歯の機能と見た目を回復する治療法です。インプラント治療は失った歯を補うのにとても優れた治療法です。しかし患者様が希望すれば誰でも受けられる、というわけではないのです。たとえば、免疫不全や重度の糖尿病などの全身疾患がある方、歯周病の進行や顎の骨量が足りないなど、喫煙者であるといったことで「インプラント治療はできない」と診断されるケースもあります。

インプラント治療の安全性

吉本歯科医院が考えるインプラント治療に必要な安全管理 インプラント治療には、術前の口腔内写真とCT撮影を行う必要があります。これがなければ正確な治療計画を立案する…

インプラント治療ができないケース

インプラント治療は手術を伴うため、治療前に患者さまの病歴などを確認させて頂いております。骨治癒に影響する可能性がある要因に対して特に注意を払ったうえで、患者さまが外科的処置に耐えられる健康状態にあるかという点も確認します。インプラント治療では顎骨に人工歯根を埋め込むため、手術に耐えられる健康状態でなければ治療を進めることはできません。また、手術が可能な健康状態であっても、20歳以下の未成年者は顎の形成がまだ発達段階であることから早い段階で治療を受けると将来不具合が生じる危険性があため、インプラント治療は避けるべきですし吉本歯科医院では治療をお受けしておりません。インプラント治療は誰でも受けられるわけではありません。インプラント治療を受けることができないケースはいくつかあります。絶対的にできないケースと、症状が改善したり、生活習慣を変えることができればできるケースがあります。

インプラント治療を避けるべき場合

患者様の症状に改善が望めない疾患がある場合、インプラント治療を避けるべき状態のことです。

1,血液疾患を患っている

白血病や血友病など、血液が固まりにくい病気にかかっている方はインプラント治療を受けることはできません。インプラントの手術中に出血が止まらなくなってしまう恐れがあるほか、細菌感染を起こすリスクも高くなるためです。

2,放射線治療を受けている

抗がん剤の放射線治療を受けている方の免疫が著しく落ちていることが多く口腔内は炎症が起きやすく、傷口が治りにくくなっています。一般に、がんなどの治療のために放射線治療を受けている患者さんの場合、外科的な処置は慎重に行わなければならないと考えられています。インプラント治療は外科的治療であり、特に放射線を当てた部位に行うと骨髄炎を起こすことがあるため避けたほうがよいと考えます。また、放射線治療を受けると唾液の分泌量が少なくなり、唾液による緩衝作用や抗菌作用が低下して虫歯や歯周病になりやすく、治りにくいといわれています。

3,免疫不全を患っている

免疫不全疾患では、免疫系が正常に働かないことにより、通常に比べて感染症を頻繁に発症したり、繰り返したり、感染症が重症化したり、長引いたりします。 免疫不全疾患は通常、薬の使用や、がんなどの長期間に及ぶ重篤な病気が原因で発症します。免疫不全を患っている方は免疫系が正常に働かないため、感染症の発症・再発を起こしやすくなります。感染症を起こした場合、重症化したり長引いたりしがちなので、インプラント治療は避けなければいけません。

インプラント治療をうけるのに望ましくないケース

インプラント治療を受けるのに望ましくない状態のことです。しかし、これらは症状が改善すればインプラント治療は可能になります。喫煙などの生活習慣も含まれます。

1,歯周病を患っている

歯周病は、インプラント治療における最大の危険因子です。歯周病を完治させないままインプラント治療を受けると、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが4倍高まることが明らかになっています。インプラント周囲炎になってしまうと、せっかく埋入したインプラントを維持できなくなってしまうので、長期にわたってインプラントを使っていくには、インプラントを入れる前に歯周病を完治させる必要があります。

2,重度の糖尿病を患っている

重度の糖尿病を患っている方は免疫力の低下により傷が治りにくく、細菌感染のリスクが高いだけではなく、骨の治癒やインプラント体と骨との結合に影響を及ぼく危険性が高いとされています。糖尿病を患っている方は全身の免疫機能が衰えているため、術後感染のリスクが高くなります。また、再生機能が低下しているため、インプラント治療を受けても術後の治りが悪く、せっかく埋入したインプラントが顎の骨と結合せず、失敗に終わるリスクが高くなります。このような理由から、重度の糖尿病の方はインプラント治療を控えるべきだと言えますが、きちんと血糖値をコントロールできればインプラント治療を受けることができます。

当院では、提携する医科と密な連携を図ることで、患者さまの口腔内だけでなく全身の健康まで見据えた歯科治療をご提供しています。インプラント手術など外科処置を伴う場合は、事前に血液検査をおこないます。血液検査で糖尿病の指標となる「ヘモグロビンA1c」の数値に異常がみられた場合などは、医科の専門医と患者さまの健康状態を共有します。糖尿病を患っている方や糖尿病の疑いがある方も、当院なら併設の医科にて血糖値をコントロールできるため、安心してインプラント治療を受けていただけます。

3,顎の骨の量が足りない

顎の骨の量が十分でないと、インプラントを入れても安定しない(グラグラする)ため、そのままの状態では治療が難しくなります。しかし、骨が少ない方でもインプラント治療を行う場合の方法として、インプラントを行いたい部分に「骨造成」をするという方法があります。インプラント治療は顎に十分な骨の厚みと高さが必要です。そこで、足りない顎の骨を増やすために行われる処置のことを骨造成といいます。この治療によって、インプラントを諦めずに治療を受けることはできます。

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4,顎の骨の成長が終わっていない

20歳以下の未成年者は、まだまだ顎の骨の成長が終わっていません。個人差はありますが、20歳未満の方は顎の骨がまだ発育段階にあります。そのため、未成年者にインプラントを埋入をしたとしても、その後、顎が成長することで将来不具合が生じるリスクがあります。20歳を超えてから治療を受けられることをおすすめしています。

5,喫煙者

喫煙は、白血球の作用を低下させてしまうため、歯茎の炎症が起こりやすくなります。また、タバコの主成分であるニコチンは血管を収縮させて血流を悪くするため、骨の新陳代謝を阻害する要因になります。その結果、免疫のメカニズムが崩れて細菌感染を起こしやすくなることから、インプラント治療のリスクも高くなります。

タバコはインプラントをダメにする

香川県 高松市のかみ合わせ専門のインプラント治療 吉本歯科医院の吉本彰夫です。これからインプラントをする方、もし歯がなくなったらインプラントをしようとお考えの方…

6,妊娠中の方

レントゲン撮影や麻酔、出血を伴う外科手術、術後に処方される抗生物質、痛み止めの薬など副作用が起こる可能性があるため避けるべきでしょう。無事に出産され授乳期間を終えた後、治療に望まれることをおすすめしています。

7,骨粗鬆症治療薬

骨粗鬆症などの治療のためにビスフォスフォネート系薬剤を処方されている患者さんは、すぐにインプラント治療ができない場合があります。ビスフォスフォネート系薬剤には発症頻度は低いものの重大な副作用としてビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死を生ずる可能性が指摘されているためです。原因はまだ十分に解明されていませんが、ビスフォスフォネート系薬剤の作用により歯の根元やあごの骨の正常な成長が妨げられ、ついには壊死してしまうと考えられています。ビスフォスフォネート系薬剤には内服薬と注射薬があり、通常、骨粗鬆症の治療に使われる内服薬の用量で発症する頻度は低いとされています。一方、ビスフォスフォネート系薬剤は、乳がんなどの悪性腫瘍の治療のため注射薬として比較的高用量で投与されることもあります。ビスフォスフォネート系薬剤とステロイドを併用している患者様はインプラント治療は避けた方がいいとされています。患者様によってはご自身が骨粗鬆症などの治療ということで処方されたビスフォスフォネート系薬剤をよく知らずに服用されている場合もあります。インプラント治療をお考えの場合は必ず事前に服用されているお薬のお名前を担当医にお伝え下さい。

まとめ

服用している薬や既往歴などはインプラント治療を受けるにあたってとても重要な情報です。もれなく正しく担当医師にお伝え下さい。かかりつけ医の診断が不要であっても心電図や血液検査しっかりと事前の検査を受け、問題があればコントロールする必要があります。

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