香川県高松市のインプラント治療ができる歯医者をお探しなら、吉本歯科医院へ。骨が薄い方、骨がないと言われた方のインプラント

歯がなくなった部分に人工の歯根を植えるのがインプラント治療です。義歯などに比べて自分の歯のように噛むことができ、近年ますます選ばれるようになっています。そこで気になるのが、インプラントの寿命です。多くの費用と時間をかけてインプラント治療をしても、何年かしたらまたやり直さなければならないとなると、大きな負担になります。口に植えたインプラントはいったいどれくらいの期間使うことができるのでしょうか。一般的なインプラントの寿命と、使用期間を延ばすために何ができるかについてご一緒に見てみましょう。

インプラントの寿命はどれくらい?

実は、インプラント自身に寿命というものはありません。インプラントはチタンなどの摩耗しにくい金属でできており、時間とともに錆びたり溶けたりすることはありません。公開されている臨床データによれば、一般的なインプラントでは90%の確率で10年以上問題なく機能しています。(shikazemi.net/lifespan-of-dental-implant-1601)多くの歯科医院ではインプラントに10年保証をつけていることからもわかるように、適切なメンテナンスが行われていれば、少なくとも10年は問題なく使用できるということになります。記録に残る一番長い寿命のインプラントは、1960年代にスウェーデンである男性に入れられたもので、男性が亡くなるまで実に40年にわたり機能していました。ikazemi.net/lifespan-of-dental-implant-1601)仮に男性がもっと長生きしていたら、インプラントも引き続き使えた可能性さえあります。このように、インプラント自体は少なくとも10年、あるいは数十年、条件がそろえばおそらく半永久的に問題なく使用できるものです。それより前にインプラントが使えなくなってしまうのは、たいていの場合インプラントそのものの問題ではなく、ほかに原因があるのです。インプラントの使用期間を縮めるいくつかの要因を見てみましょう。

インプラントの寿命が縮まる原因は?

インプラント自体は半永久的に使えるといわれていますが、使用できる期間が短くなってしまう原因には次のようなものがあります。

インプラントを支える周りの骨が溶けてしまう

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。歯を支える歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織が細菌に感染してダメージを受け、インプラントがぐらぐらしたり抜けたりする原因になります。インプラントは人工物のため、細菌に対する天然の抵抗力が備わっておらず、天然の歯よりも歯周病にかかりやすく、かかると進行しやすいのです。これをインプラント周囲炎と呼んでいます。

破損

インプラントはしっかり噛めるのが特徴ですが、硬いものを強く噛んでしまうなど無理な力が加わると、金属の人工歯根でも割れてしまうことがあります。また、セラミックでできているかぶせものが欠けることもあります。言い換えれば、これらの問題が起こらないようにお手入れすれば、インプラントを長く使えるということになります。逆に、お手入れを怠ったり、やり方が間違っていたりすると、数年でダメになってしまうばかりか、再手術が必要になることもあり得ます。インプラントをどれくらいの期間使えるかは、お手入れしだいという部分が大きいといえるでしょう。

インプラントの使用期間を延ばすには?

インプラントがどれくらいの期間使用できるかは、使い方によるところが大きいということを考えてきましたが、具体的にどうすればインプラントの使用期間を延ばすことができるでしょうか。

毎日の歯みがき(口腔ケア)

歯を失ってインプラントを入れたということは、以前その部分の歯磨きがきれいにできていなかったとも考えられます。歯科医師や歯科衛生士の指導の下歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使った丁寧なお掃除を心がけましょう。また、毎日の口腔ケアにより、これ以上歯を失わないようにほかの歯を守ることも大切です。ほかの歯が減ると、インプラントにさらなる負担がかかり、インプラントの寿命が縮まることにつながります。

定期的な通院(メンテナンス)

歯科医師の指導に従い、決められた頻度で定期的にメンテナンスに通うことは非常に大切です。インプラント歯周炎を防ぐためのクリーニングと、破損を防ぐためのかみ合わせ調整が主な内容です。これらは自分では決して行えませんし、自覚症状もほとんどないため、何も問題がなくても必ず通院してください。まして、違和感や痛みが少しでもある場合は、少しくらい大丈夫と思わず、すぐに受診することが大切です。

食生活や日常生活の改善

糖尿病や骨粗しょう症など、骨を弱くする病気は、インプラントの使用期間に影響します。生活習慣に気をつけて、身体を健康に保ちましょう。また、片側で噛むなどかみ合わせによくない習慣がある場合、意識して治すようにするのも有用です。歯ぎしりや食いしばりなどの癖もインプラントの破損につながります。担当医に相談し、マウスピースなどを作ってインプラントとほかの歯を守る策を講じましょう。せっかくお金も時間もかけて入れたインプラントです。きちんとお手入れしてできる限り長く使いましょう。担当医や歯科衛生士と協力し、一生使い続けることを目標にしてみてはいかがでしょうか。