歯を失ってしまった場合には、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの選択肢があります。ここではインプラントと、従来の欠損歯治療法である入れ歯、ブリッジの違いをご紹介します。より求める条件に近い治療法を選びましょう。

ブリッジ治療

インプラント治療が普及する以前は、歯を失った場合の第一選択として考えられていたのが、ブリッジによる治療です。ブリッジ治療では、失った歯の両隣の歯を削って、土台を作り、両端から橋渡しをするような形で失った歯を補うようにします。見た目には歯の本数が増えたように見えますが、実際には、失った歯の分を両端の歯で支えていますので、かむ力は本来の60%程度となります。また、ブリッジの8年経過後の残存率は50%程度と低く、支えとなっている両端の土台となった歯に大きな負担がかかるため抜歯しなくてはいけないケースも多く存在します。このリスクをしっかりと認識したうえで治療を選択することが大切です。ブリッジは、装着する部位や、使用する材料に応じて、保険適用されるものと保険適用がされないものがあります。

入れ歯治療

入れ歯による治療は古くから行われている方法です。失った歯の本数に応じて、様々な形態の入れ歯が存在します。
入れ歯のかむ力は30%程度と言われています。3つの治療方法の中では、一番安定感がないだけではなく、『入れ歯は歯を壊す装置』と言われるほど、入れ歯をひっかけている歯がその負担に耐えられずに抜歯しなくてはいけないケースが多いといえます。そのため、入れ歯は4年程度で50%以上の方が作り直している治療方法です。
「家族と一緒に食事に行っても自分だけメニューを変えなくてはいけない」「旅行にいったときなどは、隅の方で隠れながら入れ歯を外している」など生活の質を落としてしまうのも入れ歯の欠点であるといえます。しかし、保険外の入れ歯を選択して頂くことで、ピッタリと合った入れ歯を作成することが可能となり、「痛い、噛めない、はずれる」といった入れ歯の悩みを解消することが出来ますので、一概に入れ歯は良くないとも言い切れません。入れ歯は、使用する材料に応じて、保険が適用されるものと保険適用がされないものを任意で選択することが可能です。

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