歯科コラム

インプラントではインプラントを「あごの骨の中に埋め込む」という手術が必要になります。そのため、手術直後には1〜2週間ほど、なんらかの症状が出ることがほとんどです。インプラント手術の直後に出やすい症状にはどのようなものがあるのか、そしてその対処法を知っておくことで、いざとなった時に慌てずに冷静に対処できます。今回はインプラント手術直後に出やすい症状と、その対処法について詳しく見ていきたいと思います。

インプラント手術直後に出やすい症状とその対処法

インプラント手術直後に出やすい症状とその対処法

インプラント手術が終わった後に出てくる症状としては次のようなものがあります。

■出血


通常のインプラント手術では歯茎を切開し、骨に穴を開けるため、歯茎からの出血というのは手術した当日はある程度続きます。唾液に少し混じるくらいの出血であれば特に問題ありませんが、もし出血の量が多いようであれば、清潔なガーゼか、なければティッシュペーパーを噛んで30分ほど圧迫してみましょう。それでも出血がどんどん出てくるような場合には歯科医院に連絡してみてください。血が出るからといってうがいをどんどんしてしまうと、血が逆に止まりにくくなってしまうため、気持ちが悪くてもうがいはなるべく控えましょう。

また、上のあごにインプラントをした場合、上顎洞に炎症を起こして、鼻血が出ることがあります。このような場合には鼻を強く噛んだりすることは避け、歯科医院に連絡しましょう。

■痛み


手術後は麻酔が切れると痛みが出てきます。痛みの程度は抜歯後の痛みと同程度と考えて良いですが、インプラントを埋め込む本数が多かったり、骨造成手術などを行ったりした場合には、より痛みが強く出る傾向があります。通常は、歯科医院より処方される痛み止めを指示通りに飲めば、それほど辛い思いをせずに済むことがほとんどですが、痛み止めが効かないような激しい痛みや、5日以上たっても痛みが一向によくならない、もしくはひどくなっている、というようなことがあれば、歯科医院に連絡した方がよいでしょう。

■腫れ


通常のインプラント手術後は腫れが出ます。腫れは手術する範囲が広い場合や、骨造成をするような場合には特に出てきやすいです。通常腫れは5日〜10日くらい続くことが多いようです。しかしこれは、傷を治すために起こる体の反応ですので、心配はいりません。感染が起こっていなければ、きちんと腫れは引いてきます。感染を起こさないようにするために、処方された抗生剤はしっかりと決められた通り飲むようにしましょう。枕を高めにすることで腫れをなるべく出さないようにすることができます。

■あざ(皮下出血)


インプラント手術部位が内出血を起こすと、その場所に相当する皮膚に紫や黄色のあざが現れてきます。数日は続くため、不安になるかもしれませんが、必ず消えて跡は残りませんので心配はいりません。

■唇周辺のしびれ


手術直後は麻酔が効いていますので、しびれが残っていますが、麻酔効果が切れると元に戻ってきます。また、インプラントを埋める穴を開ける際に神経が刺激されたことが原因でしびれが出ることがありますが、神経に直接インプラント体が触れていたり、神経に傷がついたり、ということがなければ、2週間ほどで自然に治ってきます。もし2、3週間ほど経ってもしびれが一向によくならないようであれば、歯科医院で診てもらいましょう。インプラント体が神経を圧迫しているようならば、短いインプラントに替えるなどで対処し、神経に傷がついているような場合には神経の回復を促すような薬を飲むことで改善することが多いです。


インプラント直後の痛み・腫れをなるべく出さないようにするには

インプラント直後の痛み・腫れをなるべく出さないようにするには

■傷口をいじらないようにしましょう

傷口が気になってしまうかもしれませんが、感染を起こさないようにするためにも、指や舌でいじることは避けましょう。

■お口の中は清潔を心がけましょう

お口の中の細菌が多いと、感染の危険性が高まります。歯磨きは手術部位以外は通常通り行い、インプラント周囲は担当医の指示があるまで触れないようにしましょう。周囲に食べかすが残っている場合には軽くゆすいで取り除くようにしましょう。また、歯磨き粉や洗口剤はどのようなものを使えば良いか、というのは歯科医師によっても指示が異なりますので、歯科医師に指示を仰ぎましょう。

■出された薬は指示通り飲みましょう

通常、インプラント手術に際し、痛み止めや感染予防のための抗生剤が処方されます。術後の経過をよくするためにも処方された薬は指示通り飲むようにしてください。調子が良いからといって、勝手にやめると感染を起こす危険性が高まりますので、勝手に中断するのは控えましょう。ただし、薬を飲んだことによって、蕁麻疹や、腹痛や下痢の症状が出る場合には、薬を変えた方が良い場合があるので、すぐに歯科医院に連絡しましょう。

■食事は傷口を刺激しないものを摂りましょう

インプラント手術直後の食事は、刺激物や硬いもの、熱いものなどは避け、傷口を刺激しないマイルドな味付けでやわらかいのものを摂るようにしましょう。

■アルコール・喫煙は控えましょう

アルコールは血の流れを良くするため、出血が止まりにくくなったり、腫れを大きくしたりする原因になりますので、3日ほどは避けた方が良いでしょう。タバコは傷の治りを悪くし、インプラントと骨がくっつかなくなる原因にもなりますので術後はもちろんのこと、インプラントを長期に持たせるためにも、禁煙することをお勧めします。

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